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2007年 02月 09日
私の話し言葉と、書く物とでは、随分と印象が違うようです。
「そうなのさ」って言う時も、「~なんだって」って言う時も、最後に小さい「ぁ」や「ぇ」が付いて、語尾が下がるのです。文字で、音を表しきれていませんね。 寒い雪国です。決して、しゃきしゃきした物言いでは、私たちは話せないのです。ただ、降る雪は、サラサラと軽く、乾き切った結晶で落ちてきますから、また東北や日本海側の雪の降る所とは、少し言葉の重さが違っているのかもしれません。 とにかく北海道です。流刑の民や、山師や、あるいは、鰊と石炭。流れて辿り着いた人々が、様々のお国言葉を忘れずに暮らした、最果ての地です。何が悲しくて、ここまで来たか、と思うような、この雪国で、良く270万都市を形成したものだと思います。 聞こえるような文章を書いてみたいと思います。 銭函から朝里までの、開かない汽車の窓から見る海の音。パソコンの置いてあるテーブルの窓から見る、梢越しの冴え冴えとした青い月の雫。 「大丈夫だよぉ、大丈夫だよぉ。お前はそのままで、いいんだよぉ。」と、まるで私に教えるかのように木々を飛び交う朝の、小鳥のさえずり。 静寂。寂寥。焦燥。孤独。こんなものにも、音はあるはず。聞こえてくるような文章がかきたいものです。 私の話し言葉は、是非、ソウタ兄ちゃんや、キム兄の牛乳屋さんを参考にしてください、って、すっかりテレビに頼って、なんとアサハカナことでしょう。
by a-yanappa
| 2007-02-09 23:57
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